はじめに
2026年8月23日日曜日、肌を刺すような暑さの中、神戸風舎「わかちあい」を開催いたしました。
今回、様々な理由で大切な方を亡くされた、9名のみなさまがお集まりくださいました。
今回は日曜日ということもあり、すぐ隣でイベントが行われており、いつもより少しにぎやかな環境でのスタートとなりましたが、参加者の皆さまのご理解と協力のおかげで、落ち着いた雰囲気の中で会を進めなおすことができました。
あらためて御礼申し上げます。
神戸風舎の「わかちあい」が大切にしていること
神戸風舎のわかちあいでは、
悲しみを区別しないこと
悲しみ比べをしないこと
話したくても、話さなくてもいいこと
泣いても、怒っても、笑ってもいいこと
を大切にしています。
大切な人を亡くした悲しみは、一人ひとり違います。
関係性も、経ってきた時間も、その人が抱えている背景も異なります。
だからこそ、「こう感じるべき」「これくらいで元気にならなければ」という物差しを持ち込まず、その人のまま、その気持ちのまま、ここにいていい。
言葉にしたいときは言葉にし、ただそこにいたいときは静かに座っている。
どんな感情が湧き上がっても、そのまま受け止める。
その安心が、わかちあいの土台だと考えています。
今回のわかちあいの様子
今回も、それぞれの方が、ご自身の言葉で大切な方への思いや、今のお気持ちを語ってくださいました。
悲しみや寂しさだけではなく、言葉にしにくい戸惑い、怒り、後悔、周囲との関係の難しさ、日々の生活の中で感じていることなど、さまざまな思いが語られました。
一つひとつの言葉を、誰かが遮ることなく聴き、その場にいる皆さまで静かに受け止める時間が流れていました。
大切な方を亡くしたあと、普段の生活の中では、心の内にある思いを安心して話せる場所が少ないことがあります。
「いつまでも悲しんでいてはいけないのではないか」
「周りを心配させないようにしなければ」
そのように考え、ご自身の気持ちを胸の奥にしまい込んでいる方も少なくありません。
うまく言葉にできなくても、途中で言葉が途切れても、涙があふれても大丈夫です。
おわりに
まず、参加くださった皆さま。暑い中、神戸風舎の「わかちあい」へ足を運んでくださり、本当にありがとうございました。
初めての場所を訪れ、ご自身の思いを語ることには、大きな勇気が必要だったことと思います。
お話しくださったことも、言葉にせず心の中で大切にされていたことも、そのすべてがこの場をつくってくださいました。
また、会場の環境についても、温かくご理解、ご協力いただきましたことに、重ねて感謝申し上げます。
わかちあいの時間を終えたあと、心や身体に疲れを感じることもあります。どうか無理をせず、ご自身をいたわりながら、ゆっくりとお過ごしください。
そして、最後に。
大切な方を亡くした悲しみが、なくなるとは限りません。
それでも、その悲しみを一人だけで抱え続けなくていい場所があること。安心して立ち止まり、自分の気持ちに触れられる時間があること。同じ場に集まった人たちと、言葉や沈黙を分かち合えること。
神戸風舎は、これからもそのような場所でありたいと願っています。
話したくなったとき。誰かの話を静かに聴きたくなったとき。一人で抱えることに少し疲れたとき。
必要なときに、またこの場所を思い出していただければ幸いです。ご参加くださった皆さま、そして最後までお読み下さった皆さま、本当にありがとうございました。



