はじめに
2026年3月14日土曜日、第4回 神戸風舎「わかちあい」を開催いたしました。
それぞれの思いを胸に抱えながら集ってくださった皆さまと、静かな時間をともに過ごしました。
大切な人を亡くした悲しみは、言葉にできるものばかりではありません。
話したい気持ちの日もあれば、うまく話せない日もあります。
神戸風舎は、そのどちらも尊重される場所でありたいと願っています。
今回のわかちあいでも、語られた言葉だけでなく、沈黙や表情、その場に流れる空気そのものが、大切な時間をつくっていました。
神戸風舎の「わかちあい」が大切にしていること
神戸風舎のわかちあいでは、
悲しみを区別しないこと
悲しみ比べをしないこと
泣いてもいいし、笑ってもいいこと
を大切にしています。
大切な人を亡くした悲しみは、一人ひとり違います。
関係性も、経ってきた時間も、その人が抱えている背景も異なります。
だからこそ、「こう感じるべき」「これくらいで元気にならなければ」という物差しを持ち込まず、その人のまま、その気持ちのまま、ここにいていい。
その安心が、わかちあいの土台だと考えています。
今回のわかちあいの様子
今回も、参加してくださった皆さまと、ゆっくりと時間を囲みました。
すぐに言葉になる思いもあれば、なかなか言葉にならない思いもあります。
誰かの語りに耳を傾けながら、自分の中にある気持ちにふと触れる瞬間もあります。
無理に整理しなくていい。
無理に前向きにならなくていい。
ただ、ここにいてよい。
そんな空気の中で、それぞれがそれぞれのペースで過ごされた時間でした。
悲しみを抱えながら生きることは、決して一直線ではありません。
思い出してつらくなる日もあれば、少し笑える日もある。
その揺れを含めて、その人の大切な歩みなのだと、あらためて感じるひとときでした。
「語ること」と「聴くこと」のあいだで
わかちあいの場では、「語ること」が癒しになることがあります。
けれど同時に、「聴いてもらえた」ということ自体が、その人を支える力になることもあります。
また、誰かの言葉を聴くことによって、自分の気持ちに気づくこともあります。
自分ではまだ言葉にしていなかった思いが、誰かの語りを通してそっと浮かび上がってくる。
わかちあいには、そうした静かな循環があります。
神戸風舎が目指しているのは、悲しみをなくすことではなく、悲しみを抱えたままでも、人が人としていられる場を育てていくことです。
次回開催について
神戸風舎のわかちあいは、今後も継続して開催してまいります。
「話せるかどうかわからない」
「同じ立場の人がいる場所に行ってみたい」
そのような思いをお持ちの方も、どうぞ安心してお越しください。
詳細は、ブログやInstagramでご案内いたします。
最後に
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
大切な人を想う気持ちは、時間が経てば消えるものではなく、形を変えながら続いていくものだと感じます。
その気持ちを、ひとりで抱え込まなくていいように。
神戸風舎はこれからも、悲しみを語ってもいい場所、語れなくてもいていい場所を、丁寧に育てていきたいと思います。
ここまで読んでくださったあなたにも、心より感謝申し上げます。


