はじめに
2026年7月18日土曜日、夏の兆しを感じる季節に、神戸風舎「わかちあい」を開催いたしました。
今回、様々な理由で大切な方を亡くされた、7名のみなさまがお集まりくださいました。
ゆっくりと流れる時間の中で、大切な方への想いや、いま胸にある言葉をそっと手渡すようにわかちあいました。
それぞれの背景や想いを抱えながら、この場所を選んで足を運んでくださったみなさまと、静かで温かい時間をともに過ごしました。
神戸風舎の「わかちあい」が大切にしていること
神戸風舎のわかちあいでは、
悲しみを区別しないこと
悲しみ比べをしないこと
話したくても、話さなくてもいいこと
泣いても、怒っても、笑ってもいいこと
を大切にしています。
大切な人を亡くした悲しみは、一人ひとり違います。
関係性も、経ってきた時間も、その人が抱えている背景も異なります。
だからこそ、「こう感じるべき」「これくらいで元気にならなければ」という物差しを持ち込まず、その人のまま、その気持ちのまま、ここにいていい。
言葉にしたいときは言葉にし、ただそこにいたいときは静かに座っている。
どんな感情が湧き上がっても、そのまま受け止める。
その安心が、わかちあいの土台だと考えています。
今回のわかちあいの様子
みなさんが日々をどのように過ごされているのか、どのようなことを感じながら毎日を送られているのか、という「今」の地続きにある暮らしや想いにも、そっと耳を傾け合う時間となりました。
お話しされる内容は、ひとりひとり異なります。 言葉にできることもあれば、まだ言葉にならない多くの感情もあります。
けれど、誰かが語る「日々の感じ方」に、「私も同じだ。」「私だけじゃないんだ。」「そう思っていていいんだ。」など、今の私のままでいいという、安心感やひとりじゃないと、ほんの少しでも心が軽くなる瞬間がある。
泣いても、怒っても、笑ってもいい。 そんな空間だからこそ、無理に飾らない、ありのままの心の拠り所がそこに生まれていたように感じます。
そして、参加者さん同士が自然と互いの存在を包み込むような、静かで優しい「ピアサポート」の時間が、今回も確かに広がっていました。
おわりに
神戸風舎が目指しているのは、悲しみをなくすことではなく、悲しみを抱えたままでも、一人一人が、そのままでいられる時間を支えることです。
今回の会も、まさにこの「そのままの自分でいていい」という安心の循環を感じさせていただいたような時間でした。
そして大切なことをもうひとつだけ。
わかちあい(遺族会)という場に、たどり着いていない方が、
たくさんいるかもしれない。
わかちあいの場を知らないかもしれない。
知っているけど、その場に行くことが怖い。
そのような方がまだまだいらっしゃるかもしれません。
私たちはそういう思いも引き受けながら、
1人でも多くの方に、安心の時間が訪れるように願っています。
今回お越しいただいた方、そしてこの文章を見て下さった方に、
心からの感謝をこめて。


